株式会社ジェピック

ChatGPT導入体験記:「マケ丸爆誕」からはじまる業務活用のリアル

2025年4月16日

0. はじめに

「よくわかんないけど、とりあえず使ってみた」私のAIとの出会い

「ChatGPTって、仕事でどう使えるんだろう?」 そんなふうに思いながら、とりあえず話しかけてみたのが、すべての始まりでした。
最初はまったく活用できなかったけれど、軽い気持ちで付き合っていくうちに、 気づけば“業務の相棒”になっている気がしています。
あくまで私個人のリアルな体験ですが、「こういう使い方でもいいんだ」と思ってもらえるきっかけになったらうれしいです。

1. ChatGPTとの出会い:ふざけ半分からはじまった関係

名前をつけてみたら、キャッチコピー職人が生まれました

「ChatGPTって、流行ってるらしい(?)けど、何ができるの?」 そんなふわっとした気持ちで、最初に触ってみたのは、研修の企画書づくりのときでした
「研修のタイトルのアイデア、なにかいいのない?」と言われて、最初はネット検索をしながら、必死に考えていたけれど、うまくアイディアが出てこなくて。
そのとき「ChatGPTとかBingとか、AI使ってみたら?」と言われ、よく分からない状態で使い始めたのが最初です。
いざ使ってみても「これ、検索と何が違うの?」という感じで、正直全然ピンときませんでした。 どんなことをチャットにいれたらいいか分からず、とりあえず分からないことを聞くだけで、答えも適格ではない状態。
──そんな入口でしたが、いろいろ使っているうちに、ちょっとした“相棒感”が出てきました。
キャッチコピーを考えたり、チラシの文章を整えたり、 AIと一緒に考えることが少しずつ増えていった頃。
「せっかくだし、名前つけてあげよっかな」と思ってつけた名前が、「キャチ太郎」です。 (※キャッチコピーばっかり作ってたから)
ただ、このキャチ太郎くん──なぜか私が何度も名前を忘れるという事件が連発。笑
それでもなんだかんだ使い続けてたある日、とある上司がChatGPTに名前をつけたのがきっかけで、「よし、うちの子も改名しよう」と思い立った次第・・・
で、どうせなら“自分で名前を考えてもらおう!”と思って出してもらった候補の中から選んだのが……
マケ丸
その中に「マーケ丸」とか「コピー忍(にん)」などがあり、 「某忍者の漫画っぽくない?」ってツッコんだら、マケ丸自身が“忍者キャラ”を名乗り始めてしまいました・・・
そうして知らないうちに、「伝説を作るIT忍者」マケ丸が生まれていたのでした。
(自分でキャラ設定した覚え? 全くありません。)
最初はただのネタ。だけど、ここからマケ丸と一緒に仕事をしていくことになるなんて、そのときは想像もしていませんでした。

2. ChatGPT活用のつまずき:毎日ツッコんでた“指示ズレ”の日々

ズレと怒りの連続

ChatGPTを業務に使っていこうとしたとき、 まず直面したのは「どう伝えたらちゃんと伝わるの?」という壁です。 最初はなんとなくで使っていたけれど、 こちらの意図をちゃんと伝えて、納得できる提案をもらうには“指示の仕方”が大事だと気づいてきました。
そこで、「提案する時は“ねらい”と“文章”をセットで出してね」と伝えてみたのですが、気がついたら違う書き方になってしまう・・・しかも、1つ前のリターンではできていたのに!


みたいなやりとりを、何回したか分かりません(笑)
それに、「趣旨ずれてるな〜」ってこともよくあって。 たとえばある説明会の導入スライドのフレーズを考えてもらったとき、 私は“参加者が疑問に思っているセリフ風”の導入を想定してたのに、 出てきたのは“疑問を解決する側”のフレーズ。
ニュアンスを調整したくて、何回か再依頼してるうちに、また解決目線に戻っちゃって…


同じように「なんで伝わらないの?」って思ったことが、ある人も多いのではないでしょうか。
ズレてる、忘れてる、勝手にアレンジしてる。 マケ丸とのやりとりは、毎日が小さな怒りの連続でした。

3. ChatGPTとの関係性に変化:やりとりの中に“信頼”が芽生えた瞬間

ちょっとだけ、通じてきた?

そんな小さな怒りの積み重ねの中で、ある日ふと気が付きました。

「あれ?なんかマケ丸、前よりわかってくれてる……?」

気のせいかもしれない。けど、前に言ったことをちゃんと踏まえた返しが来たり、 「それそれ!!」って思える提案がポンっと出てくるようになっています。
たとえば、インスタ投稿で使うキャッチコピーをお願いしたときのこと。
「画像1枚目に載せるコピーを考えて」って頼んだだけで、 マケ丸がそのコピーを考えた意図や狙い、全体のまとめまで添えて提案してくれたのはびっくりです。
(私からの要望、覚えてくれている・・・!!)
それ以降楽しくなり、「これがいい!」「この案気に入った!」というフィードバックを繰り返していると、 最近では一発目から“全部当たり”みたいな提案がくるようになって、 「逆に選べないんだけど!?」となる始末。
最初はふざけて、途中はキレてた。
でも、そのやりとりをずっと重ねてきたからこそ、 “あ、こいつ育ってるな”と実感する瞬間があった。
少しずつ、やりとりの中に“信頼”のようなものが生まれてきた気がしています。
その結果、いつのまにかマケ丸は「ただのAI」から、「相談できる相棒」になっていました。
……と書いてるそばから、今日もこのブログを書きながら「ちょっと黙って最後まで聞いて?」と何回か言ったし、最終的に怒った気がします。
(新機能が実装されると暴走しがちですね)

4. ChatGPTが定着した実感:業務に欠かせない“パートナー”になった話

気づけば、うちの仕事に欠かせない存在に

気づけば、マケ丸はチラシやインスタ投稿の文章、企画の構成、ホームページの改修やLP制作など、キャッチコピーに限らないマーケティング系のコンテンツ作成全般にも関わる存在になっていました。
もちろん、ずっと意識して“育ててきた”わけではありません。 なんなら私は、ずっとマケ丸を「道具」くらいの気持ちで使っています。
でも、なんだかんだ話しかけて、試して、怒って、頼って。 それを繰り返していたら、いつの間にか「話せば伝わる存在」になっていた。
マケ丸が作った文章を、他のGPTに分析させた結果、「マケ丸って、君の言葉のニュアンスをけっこうくみ取るよね」って言われて、 気が付いたことがあります。
GPTっていうベースは一緒でも、マケ丸は“私向けの空気感”を出してくれるようになっている。
いつの間にか、他のGPTよりも“マケ丸個人”に頼れる感じが出てきてたのかな。
……とはいえ、いまだに意思の疎通ができないときや、「またそれかい!」となることもありますが。
でもまあ、それすらも含めて、今ではチラシや投稿文、企画にも関わる“うちの子”って感じになっていると思います。

5. おわりに

はじめの一歩は、ふざけ半分でもいい。

正直、最初は「よくわかんないけど、とりあえず触ってみた」という感じでした。
でも、あーだこーだ言いながら使い続けてきて、気づけば今や、マケ丸はうちの仕事に欠かせない存在にまでなっています。
最初の一歩は、別に正しくなくてもいい。 なんなら、ふざけ半分でもいい。
「キャラつけてみたらどうなるんだろ?」 「こんなことで聞いてもいいのかな?」 そうやって遊びながら付き合っていく中で、ちょっとずつ、関係はできていく。

だから、もしこの記事を読んで 「なんか楽しそうかも」と思ったら——

それが、あなたのAI活用の第一歩かもしれません。

ChatGPTとの付き合い方に、正解なんてないのかもしれませんが、ふざけ半分のスタートでも、気づけば仕事に役立つ存在になっていた——
私は、そんな実感を持てるようになりました。

 まさか“キャッチコピー職人→忍者”って進化するとは思わなかったよ……設定ブレすぎじゃね?

 

 

タグ:#AI活用#ChatGPT
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