株式会社ジェピック

ChatGPTのプロンプトって難しくない|初心者でもできる“伝え方”のコツ

2025年5月20日

0. “思ったより通じない”のは、プロンプトのせい?

ちゃんと伝えれば、ちゃんと応えてくれる。

ChatGPTを使い始めた頃、
「質問したら答えてくれる便利なツール」ということで、検索の延長みたいな感覚で使い始めた人も多いのではないでしょうか。

昨年の調査になりますが、こちらの記事によると、ChatGPTは「情報収集」や「文章作成」を目的に使用している方が多いそうです。
https://www.nri.com/jp/knowledge/report/20241016_1.html?utm_source=chatgpt.com
(NRI|日本のChatGPT利用動向(2024年9月時点))
実際、私も最初のきっかけは文章作成が目的でしたし、それがうまくいかないと感じてからは便利な検索程度の感覚で使っていた時期があります。

でも、いざ使ってみると──
「うーん、なんか違う」「思ってたのと違う答えがきた」
……そんな経験、ありませんか?

前回のブログでは、
「ChatGPTは“育てる”ことで、だんだんこちらの好みに寄ってきてくれるよ」という話をしました。
今回はその続きとして、
「そもそも、どう伝えるかで“返ってくる答え”が全然違うよ」というテーマを掘っていきます。 いわゆる“ChatGPTのプロンプトの使い方”ってやつですが、
構文や書き方を覚えるよりも大事なのは、「伝える内容」そのもの。
実際にあったやりとりを交えながら、
ちょっと伝え方を変えるだけで“精度が変わる”という実感ベースの話をお届けします!


1. ChatGPTは“察してくれる存在”ではありません

言わなきゃ伝わらない。でも、それだけのこと。

たとえば私自身、ChatGPTに
「最近、馴れ馴れしすぎってことで規制入ったらしいけど?」と聞いたことがありました。

返ってきたのは、
「最近は言葉づかいや距離感を見直す方針が出ているようです」という、わりともっともらしい返答。
そのときは「へ〜、そうなんだ」と思って信じてしまったんです。

でも、別の話題で「この返答、なんか今の状況とズレてない…?」と感じることがあり、
改めて「じゃああの時の返答はどうやって調べたの?」と確認してみたところ──

「過去の知識と会話の流れで、想像を交えて答えました」とのこと。

……これが、ハルシネーションってやつか〜!と、そのとき初めて腑に落ちました。

こういうことが起きるのも、ChatGPTが
“伝えられた情報をもとに、知ってる範囲で最善の答えを返そうとする存在”だから。

逆に、「検索して最新情報を確認して」などと、
目的や欲しい情報の範囲をしっかり伝えると、ちゃんと正確な答えが返ってくることもあります。

これをきっかけに、私は「プロンプトって、構文じゃなくて“伝え方”なんだな」と実感しました。
次は、実際に精度が変わったやりとりの例を紹介します👇


2. ChatGPTのプロンプトの使い方!伝え方ひとつで、AIの“ズレ”は防げる

言い直したら、ちゃんと伝わった。

前の章でも触れましたが、
ChatGPTは「古い情報をもっともらしく話す」ことがあります。
でもそれって、こちらから“ちゃんと伝えられていなかった”だけかもしれません。

たとえば、「最近の情報が知りたい」という場合。
普通に「○○ってどうなってるの?」と聞くと、
AIはこれまでに学習した情報から“それっぽく”答えてきます。

でも、それが“今の話”とは限らないんです。

そこで私は、こう伝え方を変えてみました。

「この話題について、2025年時点の最新情報を検索して詳しく教えて」

たったそれだけの一言なのに、
今度はちゃんと検索をして、最新の情報を踏まえた答えが返ってきました。

同じ内容を聞いているのに、
「どう伝えるか」だけで精度がまるで変わってしまう。
このとき、「プロンプトって、構文を覚えるものじゃないんだな」と感じました。
ほんの少しだけ言い方を工夫するだけで、わりと伝わるようになるんです。
私の中のコツは、「どう動いてほしいか」を伝えるということです。
例えば・・・

  • 「調べて」と伝える
  • 「箇条書きで3つ教えて」と伝える
  • 「初心者向けに」と伝える

このように、どう動いて回答を作成してほしいかを伝えると、ただの雑談や相談ではない実用的な返事が返ってくると思います。 ChatGPTは、“察してくれる存在”ではありません。
だからこそ、ちゃんと伝えれば、ちゃんと応えてくれる。
これが、“プロンプトの本質”なのかなと感じた瞬間でした。


3.伝え方をちょっと変えるだけで、ちゃんと応えてくれる

プロンプトって、思ってるより“ふつうの言葉”でいい。

ChatGPTが話題になり始めた頃、
「プロンプトは最初にたくさん条件を書いて、ルール通りに命令しないといけない」
そんなイメージを持っていた方も多かったんじゃないかと思います。

実際、私の知人も、初心者の方というわけではなく、初期から使ってるからこそ、
「プロンプトって調べてみたけど、なんか使いこなすの難しそうだよね」と言っていました。
でも、そんなガチガチの使い方をしなくても大丈夫です。

今回ご紹介したように、
「調べて」「3つだけ」「初心者向けに」など、
ちょっとした言い回しを添えるだけでも、ChatGPTはちゃんと応えてくれます。

構文や書き方の正解を知らなくても、
こうしてほしい”という思いをそのまま言葉にすれば、伝わる。

「正しく書かなきゃ」じゃなくて、
「通じたら、それが正解」。

それくらいの気軽さで、もっと多くの人が使えるようになったらいいなと思っています。

最近では、「こういう役割で動いてね」とあらかじめ伝えておける、
マイGPT”のような仕組みも出てきています。

これについては、また別の記事でご紹介できたらと思います。

がっつりプロンプトの作り方を覚えなくてもいいけど、
ほんの少し“ChatGPTが理解しやすい伝え方をする”だけで、ちゃんと応えてくれる。
そんな関係が築けると、もっと使いやすくなる気がしています。 たぶんこれは、ChatGPTだけでなく、人の育成にも通じるところだと思います。
「お前、わかってないな」って言いたくなるときほど、
実は“伝え方の方に問題がある”のかもしれません。

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